妊娠中には体にさまざまな不調が出ます。よく耳にする代表的な症状は吐き気や強い眠気など・・。ただし妊娠してみないと分からないマイナートラブルも数多く、筆者も初めて妊娠を経験して「こんなに色々な症状があるんだ・・」と驚きました。
様々な症状の中でも、筆者が悩まされた「口の中が苦い感じがして気持ち悪い」という症状について、体験談も交えて本記事で紹介します。
いつから始まった?
妊娠4か月に入ったころ(12週目)に初めて「あれ、口の中なんだか苦くて気持ち悪い・・」と感じるようになりました。食べ物が苦いという感覚ではなく、食後や何も食べていない時に不快感を感じました。
最初は妊娠による症状だという自覚もなく、食べたものの影響かな?一時的なものかな?と思っていましたが、夜になると症状が出てくることが数日続き、不思議に思って調べてみると、同じように感じている妊婦さんが多く、やはり妊娠により出やすい症状だったことに気が付きました。
筆者のつわりの状況としては、妊娠5週目頃から食べつわりと吐き気がありました。口の中が苦い症状が出始めた12週目頃は、つわりの症状が変化してきた頃でした。食べつわりが徐々におさまり楽になる一方で、夜に強い吐き気に襲われることが多くなっていました。夜になると強い吐き気を感じるとともに口の中が苦くなり、毎晩不快な症状に悩まされていました。
口の中が苦く感じる原因
- 亜鉛不足
妊娠中は胎児に亜鉛をたくさん供給するため、母体は亜鉛不足になりがちです。そして舌の表面にある「味蕾(みらい)」は味覚のセンサーの役割があり、味蕾(みらい)の細胞の代謝には「亜鉛」が必要といわれています。妊娠中はさらにつわりなどで思うように食べられないことも多く、普段以上に亜鉛不足になってしまいます。その結果、味が感じにくい、何も食べていないのに苦いなどの味覚障害が起きることがあるようです。
- 唾液分泌の減少
妊娠中は女性ホルモンのひとつである「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が増加します。このホルモンは妊娠を継続させる働きを担っており、体温を高くしたり、水分や栄養素を溜め込みます。このホルモンの作用により、妊娠中は一般的に唾液の分泌が減るといわれています。その結果口の中が渇くことにより、味覚に違和感を感じるようになります。
主にこれら2つの原因(味覚と唾液量の変化)により、妊娠中に口の中が苦くなってしまうことがあるようです。
対処法
- 飴(ガム)をなめる
口の中が苦くて気持ち悪いとき、筆者にとって手っ取り早く解消する方法は「飴をなめる」でした。飴をなめていても完全に苦味が取れるわけではありませんでしたが、紛らわすことができたので助かりました。ガムを食べることでも楽になりました。
ただし飴はカロリーオーバーに注意しなければなりません。筆者はノンシュガーでカロリーゼロの飴を常に持ち歩きなめるようにしていました。ノンシュガーでもしっかりと甘さもあり美味しく食べることができたので、食べつわり対策としてもおすすめです!
- 亜鉛を積極的に摂取する
亜鉛不足が味覚障害を引き起こすことが知られているため、積極的に亜鉛を摂ることで口の中の苦味を解消できることがあります。妊娠中は胎児に亜鉛を供給するため、亜鉛の摂取推奨量は10mg/日といわれています。亜鉛は、魚介類や肉類、豆類、殻類など様々な食品に含まれており、特に赤身肉、レバー、きなこ、アーモンドなどに豊富に含まれています。
一方で「口をゆすぐ」「歯磨きをする」という方法はすぐに苦い味が復活してしまうのであまりおすすめではありませんが、一瞬でも気持ち悪さを取りたい場合は、すぐにできる解消法として良いと思います。
いつまで続いた?
口の中が苦い症状がある場合、不快感がいつまで続くのか気になりますよね。
筆者の場合、妊娠4か月の12週頃から始まった口の中の苦味は出産するまで続きました・・。
ただし、その程度には変化がありました。
4か月頃:症状が出始めて毎日強い不快感が続き、飴をなめて紛らわしていた。
5か月頃:徐々に落ち着き始める。
6か月頃:少し違和感がある程度まで落ち着く。
7か月頃:不快感が強い期間が1週間程度あり、その後すぐに落ち着く。
8~9月頃:ほとんど気にならないが、日によって苦味を感じる。
10か月:出産。出産翌日から口の中の不快感はすっきりと消失した。
1番つらかったのは妊娠初期である4か月頃でした。5か月目以降は落ち着き、それほど気にならなくなりましたが波があり、「完全になくなった」といえたのは出産後でした・・(笑)
個人差があると思いますが、出産するまで続くケースもあるようです。
まとめ
妊娠中に体験した「口の中が苦い」という症状について、体験談を交えて紹介しました。
原因は妊娠により亜鉛不足になること、またホルモンの影響で唾液分泌が減少することが考えられます。
手っ取り早い対処法は飴やガムをなめること、また亜鉛を含む食材を積極的に摂取することも大切です。
筆者の場合、妊娠4か月頃から出産するまで症状は続きましたが、経過には波があり、5か月以降は比較的落ち着いていました。
妊娠すると様々な症状が出るので、不安に襲われたり日常生活を送るのが難しくなったりしますが、お腹の中で赤ちゃんが成長している証です。
無理をせず、症状が軽くなったときには私生活をエンジョイしながら、赤ちゃんが生まれてくるのを待ち遠しく日々を過ごせるといいですね。
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