妊娠中は胎児への影響を最小限にするため、風邪などの予防が重要になります。ただし妊娠中は免疫が弱ってしまうため、細菌やウイルスに感染しやすい状態です。
妊娠中に胃腸炎の症状が出てしまったらどのように対処すべきでしょうか?本記事では、実際に妊娠中に胃腸炎にかかった筆者の体験談をもとに、どのように対処したか、胎児への影響はどうだったのかを説明します。
妊娠5か月で胃腸炎に・・・
季節は冬、妊娠5か月で安定期といわれる時期に入ったころ、ある夜突然嘔吐しました。「あれ、つわりかな・・?」とも思いましたが、妊娠初期に吐き気はあったものの嘔吐することはなかったため確信は持てず・・。その後すぐに下痢症状が出たため「つわりではなく、この症状は胃腸炎かもしれない・・」と、前日に海鮮料理を食べたことを思い出しました(生ものは避けましたが)。胃腸炎は感染してから24~48時間で症状が出るといわれているため、もしかするとあたったかもしれない・・おなかの赤ちゃんは大丈夫だろうか・・と大きな不安に襲われました。
その夜は下痢と嘔吐を一晩中くりかえし、まるで地獄絵図・・。翌朝になると嘔吐・下痢の症状のピークは越えましたが、今度は発熱。37度台後半の熱が出てしまいました。
病院を受診するまで
嘔吐・下痢の症状が出たのは夜だったためすぐに病院を受診することはできず、症状に苦しみながらほぼ寝られなかった夜を越えました。
そして翌朝、症状は少し落ち着きましたが発熱もあったため病院を受診することにしました。胃腸内科を受診すべき?と思いましたが、今は妊娠中。とにかく赤ちゃんが心配だったため、通っている産婦人科に指示を仰ぐことに。休日で診療時間外でしたが産婦人科に電話し、嘔吐・下痢・発熱の症状を伝え、内科に行くべきか相談しました。
その結果、ありがたいことに産婦人科で診てもらえるとのこと。体はかなりしんどい状態でしたが、夫に車で送ってもらい何とか病院に行くことができました。
産婦人科で診察。胎児への影響は・・
病院に到着すると、発熱しているということで裏口から案内され、診察室に入る前に念のため別室でインフルエンザ・コロナの検査を行いました。結果はどちらも陰性でした。
診察室に入って医師に症状を伝え、前日に海鮮料理を食べたことも伝えると「ウイルス性胃腸炎の可能性が高い」という診断でした。ただし胃腸炎は治療薬がないため薬は処方されず、安静にしてしっかり水分を摂取するように、とのことでした。
そしてありがたいことにエコーで赤ちゃんの状態も診てもらい、特に問題なく元気な様子。「胃腸炎の胎児への影響はほぼないですよ」と言われ、ほっとしました。とにかく脱水にならないように水分を摂取するよう言われ、その日は帰宅しました。
回復するまで
症状が出てから2~3日は普通の食事ができなかったため、とにかく水分補給(経口補水液など)を意識し、食事はおかゆ、うどんなら何とか食べられる・・という状況でした。赤ちゃんへ少しでも栄養を届けられるよう、朝昼晩きちんと食べるよう意識していました。
1週間ほどすると普通の食事もできるようになっため治ってきた!とうれしくなり、控えていたこってり系の食事をしたところ・・・また嘔吐・下痢をしてしまいました。。微熱も出てしまったため、今度は胃腸内科を受診。「まだ治っていないから胃腸にやさしい食事をすること」と言われ反省。。胃腸内科では妊娠中でも飲める整腸剤を処方してもらいました。
結局完治したと思われるには3週間ほどかかりました。妊娠前は胃腸炎にかかったとしても1週間もあれば治っていたので、やはり妊娠中は回復にも時間がかかることを実感しました。調子にのって食べすぎてはいけないですね・・。
胃腸炎で3キロほど痩せてしまい、妊娠中の理想の体重増加を下回ってしまったので、回復後は赤ちゃんのためにもしっかりと食べるようにしました。
しばらく胃腸炎のことが気にかかり赤ちゃんのことが心配でしたが、その後の妊娠経過も順調で、5か月後に元気な赤ちゃんを出産しました!
まとめ
妊娠5か月で胃腸炎になり、つわりの終わりかけというタイミングだったため、もともとしんどかった体にさらにダメージがかかり、精神的にも大きなダメージを負いました。妊娠中で1番つらかった出来事を聞かれたら迷いなくこの胃腸炎と答えます・・。
私はおそらく前日に食べた海鮮料理で感染したと思われますが、同じものを食べた夫は無症状でした。それほど妊娠中の免疫が弱っているのだと実感しました。さらに妊娠中は回復するのにも時間がかかるので精神的・身体的に妊娠前に経験した胃腸炎とは比べ物にならないくらいつらかったです・・。
胃腸炎は一般的に胎児への影響はないといわれています。ただ症状が出たら、まずは産婦人科に連絡し指示を仰ぐことをおすすめします。特効薬はないため、とにかく水分補給を行い安静にすることが重要です。
感染を防げればベストですがどうしても避けられないこともあります。胃腸炎になってしまった場合は仕事や家事など無理をせず、自身の体調やおなかの赤ちゃんを優先して生活できるといいですね。
元気な赤ちゃんを出産することをイメージしながら乗り越えましょう!
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