妊娠初期の症状として「つわり」はよく聞きますが、実は人によって様々な症状が出ることがあります。「何かいつもと体が違う・・」と感じたらそれは妊娠初期症状かも?
「こんな症状があるなんて知らなかった・・」と筆者も様々な症状を経験しました。そして、想定していたよりも長く続きました。典型的な初期症状から「こんなことまで?」と思うものも、症状は本当に人それぞれで千差万別ですが、本記事では筆者が実際に体験した妊娠初期症状を紹介します。
妊娠超初期・初期とは?
妊娠初期は妊娠15週まで(妊娠4か月まで)の期間のことです。最後の生理初日を0週0日としカウントするため、排卵日はだいたい2週0日頃、その後受精、着床と進むことで妊娠成立となります。不思議に思いますが排卵前の妊娠していない期間も週数にカウントされるんですね。16週からは一般的に「安定期」と呼ばれる妊娠中期に入ります。
では「妊娠超初期」とは?よく目にしますが実は「超初期」は医学用語ではなく、妊娠初期の中でも3週頃までを指すことが多いようです。つまり生理の遅れにも気が付かない頃の期間のこと。一般的な周期で考えると生理が来るのは4週頃です。その前に症状が出る人もいるため、「妊娠超初期」という言葉が生まれたようです。
生理が来ないと気が付くのが大体5週頃、その後6週頃で病院で妊娠を確認できるようになります。妊娠初期は特に体調が不安定になりやすく様々な体調の変化が生じることが多いため、妊娠に気が付くのが早い方もいますが、一方で全く変化がないという方もいます。個人差が大きいのが妊娠の難しいところ。
筆者が経験した症状を紹介しますが、あくまで一例として読んでいただければ幸いです。
体験談:妊娠7週(2か月)まで
妊娠0~2週:なし
2週で排卵が起こるため、この時期は妊娠していない時期も含まれます。全く初期症状と思われるものはありませんでした。
妊娠3週:強い胸の張り
一般的な生理周期でいうと3週目は妊娠していなかった場合「生理前の1週間」にあたります。そのため生理前症状と勘違いしやすいのがこの時期。筆者の場合、強い胸の張りがありました。生理前にも出やすい症状ですが、やたら張りが強かったです。少しですがいつもと違う感覚に「もしかして・・」と思いながら過ごしました。
妊娠4週:強い胸の張り、肩こり、背中の張り、疲れやすい
相変わらず強い胸の張りが続きます。そして肩こり、背中の張りが強くつらかったです。もともと肩と背中は凝りやすかったのですが、この期間は特にひどく・・。また、疲れやすさも感じるようになっていました。通常なら生理が来る時期ですが、始まる気配がありません。筆者は比較的生理周期が安定しているため、さらに妊娠の可能性が自分の中で強まりました。
妊娠5週:ニキビ、中途覚醒、頻尿、吐き気
ニキビが出始めました。ニキビはもともと出やすかったですが、いつもよりひどい。そして夜間に中途覚醒することも増えました。そしてついにちょっと吐き気が・・。妊娠検査薬を使い、陽性が出ました。
妊娠6週:つわり、食の好みの変化、下痢、ニキビ
空腹が気持ち悪くなってきました。いわゆる「食べづわり」です。食べづわりと言っても何でも食べれるわけではなく、筆者の場合はお肉、卵、うどんを特に受け付けなくなりました。なぜかどれも妊娠前は大好物だったものです・・。そして下痢になりやすくなりました。
妊娠7週:つわり、中途覚醒、頻尿、下痢、便秘、ニキビ
食べづわりもありますが、食べても気持ち悪い。常に乗り物酔いをしているような・・吐きはしないけど胃のムカムカが続きます。頻尿気味で夜中にトイレに1~2回は必ず起きていました。それと同時に夜間の中途覚醒もあるため、トイレに行くとぱっちり目が覚めてしまうのもなかなかつらかったです。また、下痢と便秘も繰り返し、腸の不安定さを感じました。
体験談:妊娠8~11週(3か月)
妊娠8週:つわり、下痢、頭痛、中途覚醒、頻尿、ニキビ
つわりとの付き合いに少し慣れてきた頃ですが、食べる楽しみがないのはつらかったです。妊娠してからあまり頭痛が出ていなかったのが、この期間で出ました。もともと頭痛持ちだったので産婦人科でカロナール(妊娠中も服用できる)を処方してもらっていました。下痢や中途覚醒も相変わらず続きます。
妊娠9週:つわり、ニキビ、中途覚醒、頻尿、下痢、便秘
食べづわりがピークになったのがこの頃だったかもしれません。症状は相変わらずニキビ、中途覚醒、頻尿、下痢、便秘がありますがどれも病院に行くほどではないので特に薬は飲まず様子見を続けました。
妊娠10週:つわり、頭痛、中途覚醒、下痢、ニキビ
この頃少しつわりや下痢が落ち着いたかなと感じましたが、休暇があったからかもしれません。仕事をしていると疲労がたまり不調が出やすいのか、やはり休息は大事です。夜間の頻尿、中途覚醒は相変わらずでした。
妊娠11週:つわり、中途覚醒、頻尿、ニキビ
前週の休暇で落ち着いたと思っていたつわりがやはり復活しました。ただ下痢は落ち着きました。中途覚醒や頻尿、ニキビは続きます。
体験談:妊娠12~15週(4か月)
妊娠12週:つわりの変化、口の中の不快感、中途覚醒、頻尿、ニキビ
つわりに少し変化が出てきて、食べづわりが少し落ち着いてきました。ただ口の中の不快感(唾液が苦い)の症状が出始めました。症状が出るのは夕方~夜限定。口の中の不快感とともに強い吐き気も出てしまい、夜がつらくなりました。相変わらず、中途覚醒やニキビも収まりません。
妊娠13週:つわり、口の中の不快感、中途覚醒、頻尿、ニキビ
食べづわりが快方に向かい、食べれるものは増えました。これまで受け付けていなかったものも食べられるように。ただ夜のつわりには苦しまされ、強い吐き気で横になることが多かったです。口の中が苦くてつらいときは常にキャンディーを舐めて紛らわせていました。
妊娠14週:つわり、口の中の不快感、頭痛、ニキビ
少しだけですが夜の強い吐き気が落ち着いてきた感覚がありました。ただ急な頭痛が2日ほど出ました。日々体調が変わるのが妊娠初期のつらいところです。夜のつわりはありますが、普通の食欲を取り戻してきた感覚があり、嬉しかったです。
妊娠15週:つわり、口の中の不快感、ニキビ
この頃にはずっと悩まされていた夜の頻尿、中途覚醒が落ち着いていました。安定期がついに近づいているサインと感じて嬉しかったです。ただ相変わらず夜吐き気で動けなくなる日もあり、もう安定期に入るはずなのに・・と不安に感じます。
体験談:妊娠16~19週(5か月)安定期のはずが・・
妊娠16週:つわり、ニキビ
安定期に入りましたがあと少しのつわりが収まらず・・。ネットの情報を信じ「安定期」という言葉を頼りにしていた筆者は「妊娠経過は人それぞれ」ということを強く実感します。このつわり期間の長さにうんざりしてきました。
妊娠17週:つわり、ニキビ、(胃腸炎)
このタイミングで胃腸炎になってしまいました。。妊娠の症状とは明らかに違う突然の嘔吐、下痢、発熱。ウイルス性胃腸炎だろうと診断されました。つわりもあと少しのところで胃腸炎になり、メンタルもやられました。。
妊娠18週:つわり、ニキビ、(胃腸炎)
胃腸炎の治りが遅い・・なかなか普通の食事ができませんでした。妊娠中は抵抗力が低下しているため、風邪などの治りが遅いようです。胃腸炎のせいか、夜のつわりがぶり返しました。吐き気で横になる時間が多く、つらかったです。
妊娠19週:つわり、ニキビ、(胃腸炎)
胃腸の不調が続くため、再度病院を受診し薬を処方してもらいました。妊娠前の体ではないと痛感する日々でした。胃腸炎なのか、つわりなのか、吐き気が続きます。また、妊娠してから様子見していたニキビも繰り返すため、皮膚科で薬を処方してもらいました。妊娠によるホルモンの変化がニキビに影響したと思われます。
体験談:妊娠6か月、約22週でようやくつわり終了!
引きずっていた胃腸炎も収まり、吐き気も感じることがなくなり、6か月でようやく「つわりが終わった」と感じることができました。「妊娠初期症状」といっても、筆者の場合は妊娠中期まで続きました。「長かった・・」というのが1番の感想です。数か月にわたるつわりを乗り越え、普通に食欲がわき、何でも食べられて、休日には外出ができ、普通の日常が送れる。妊娠中のマイナートラブルはもちろん続きますが、待ち望んでいた日々を取り戻すことができました。
まとめ
以上、筆者の妊娠初期(中期)症状のご紹介でした。皆さんの症状と共通することはありましたか?ネットにはいろんな情報が出ていますが、よく目にする「強い眠気」や「精神不安定」は筆者はあまり感じませんでした。一方であまり見かけない「下痢」や「中途覚醒」に悩まされました。周りの友人に聞いても、症状や強さ、長さは本当に人それぞれ。
ネットの情報を信頼しすぎず、左右されすぎず、自身の症状に向き合い、自分を励ましてあげてください。妊娠初期は疲労やストレスを溜めないことがつわりの改善にもつながります。仕事があると筆者はなかなか実行が難しかったですが・・。
無理をせず、妊娠の喜びを感じながら、つわりを乗り越えましょう!