TOEIC® Listening & Reading Testとは
TOEIC®はアメリカの機関によって開発されているグローバルテストです。そのため問題用紙の説明文や問題文はすべて英語で記載されています。日本語の説明文は記載されていないので、しっかりと問題構成を事前に理解しておきましょう。
TOEIC®には、実は5種類のテストがあります。
ここでは一番メジャーでTOEIC®受験者の9割が受験するというTOEIC® Listening & Reading Test(以下、TOEIC® L&R)について、解説していきます。TOEIC® L&Rではオフィスや日常生活でのコミュニケーション能力を測定できるため、就職活動などへの影響が大きいテストとなります。
スコア
TOEIC® L&Rはリスニングパート、リーディングパートの2つに分かれており、それぞれ5~495点、合計10~990点のスコアで結果が出ます。実は最低スコアは0点ではなく10点なんですね。
解答はすべてマークシートの選択式で、記述式の問題はありません。
時間
リスニングは約45分、リーディングは約75分、合計で約2時間のテストです。それぞれ100問で構成されており、合計200問を2時間で解くことになります。問題数を考えるとスピード勝負のテストです。
リスニング(Part 1~4)、リーディング(Part 5~7)それぞれどんな種類の問題が出題されるのでしょう?以下で詳細を説明していきます。
Part 1. <リスニング>写真描写問題
TOEIC® L&Rはリスニング問題から始まります。
Part 1の問題数は6問です。
ここでは1枚の写真について、(A)~(D)の4つの短い英文が放送されます(例:「男性が庭で掃除をしている」など)。どの英文が写真を正しく表現しているのかを選択します。問題用紙には写真のみが印刷されており、英文は何も記載されていません。1度しか放送されないので、注意深く音声のみを聞いて正しい選択肢を選びます。
Part 2. <リスニング>応答問題
Part 2の問題数は25問です。
ここは正しい会話文を選ぶ問題です。1つの短い発言(主に質問文)が放送され、それに対する応答として3つの選択肢が流れるので、正しい応答を選択します。
問題用紙には何も英文は印刷されておらず、音声のみで回答します。ここも1度しか放送されませんので、注意深く聞きましょう。
Part 3. <リスニング>会話問題
Part 3の問題数は39問です。
ここでは2人以上の会話が1度だけ放送され、1つの会話につき3問の問題に答えます。放送される会話は2~3往復の会話になっています。問題文は放送ではなく、問題用紙に印刷されています。そのため、会話文を聞きながら、3つの問題文にも目を通す必要があります。Part 3を通して13個の会話を聞き、各3問ずつ解答することになるので、ボリュームのあるパートです。
Part 4. <リスニング>説明文問題
Part 4の問題数は30問です。
ここでは1人が何かを説明している文章(アナウンスや電話のメッセージなど)が放送され、1つの放送文につき3問の問題に答えます。Part 3同様、3つの問題文は放送ではなく問題用紙に印刷されているので、放送を聞きながら印刷されている問題文にも目を通す必要があります。問題文には図やイラストが含まれる場合もあります。
Part 4が終わると「リスニングテストは終了です。」というアナウンスが英語で流れますので、リーディングテストに進みましょう。
Part 5. <リーディング>短文穴埋め問題
リーディングパートは全3パート、制限時間は約75分です。100問を75分で解答することになるので、時間の許す限り多くの問題を解くことがスコア獲得のポイントです。
Part 5の問題数は30問です。
ここでは短文の中に空欄があり、空欄に入る正しい単語(熟語)を選択する問題です。単語(熟語)の知識だけではなく、文法の理解を問われるのがこのパートです。
Part 6. <リーディング>長文穴埋め問題
Part 6の問題数は16問です。
ここでは長めの文章(記事、メール、手紙など)に4か所空欄があります。4つの空欄に入る正しい選択肢を選びます。空欄には単語・熟語・文などが入るため、空欄の前後の文から正しい選択肢を推測しましょう。
Part 7. <リーディング>1つの文章/複数の文章
Part 7の問題数は54問です。
ここでは色々な形式の文書(チャットのやり取り、メール、新聞記事、ウェブページ)が1つまたは複数記載されています。1つの文書に関する問題は1つにつき2~4問(合計29問)、複数の文書に関する問題はそれぞれ5問ずつ(合計25問)出題されます。特に複数の文書の場合、多くの文章の中から正しい答えを導く必要があります。
まとめ
TOEIC® L&Rはリスニング100問、リーディング100問の合計200問で構成されています。
様々な形式のPart 1~7で構成されており、問題の難易度や種類も様々です。
説明文も含めてすべて英語で実施されるテストのため、受検前にはまず構成を理解して臨むことが大切です。
本記事で構成を理解できたら実際に問題を解いてみましょう。正解率は関係なく、1度解いてみることで「こういう問題形式なのね」と全貌を把握することが最初の1歩としてとても重要です。
最初の1歩を踏み出したらいよいよ目標を設定し、自分のレベルに合った勉強を開始しましょう!