こんにちは!元英会話講師のKihoです。
学生が受けるイメージが強い英検なので、「社会人の場合は何級から受けるのが良いのだろう?」「そもそも大人が受けるメリットはあるのかな?」と、いまいち情報が入りづらいですよね。
実際に英検は社会人にもオススメ!英検を受ける社会人は意外と多いですよ。
級が分かれているのが英検のメリットなので、自分のレベルを把握し、自分に合ったレベルの級を受けるのが1番オススメです。
もし転職などが目的であれば、役に立つのは2級から。
その他、目的別に何級の学習をすべきかは以下の項で詳細を解説しています。
英検準1級、TOEIC900点を持っている筆者が、TOEICと関連付けた各級のレベルや英検対策法を紹介しています。
ぜひ、あなたの英語学習にお役立てください!
※大学生でTOEICか英検か迷っている方は以下の記事もぜひ参考にしてください。
英検は社会人でも受けている人は多い
英検というと主に中高生が受けるものというイメージが強い方もいると思いますが、多くの社会人が受検しています。
下記の表を見ると、2023年度は小学校以下~大学までが全体の約85%、そしてその他が約15%となります。
級別の年齢の割合は公表されていませんが、特に準1級・1級は大学レベル以上の英語力を必要とするため、受検者の多くは社会人と予測できます。
引用元:https://www.eiken.or.jp/eiken/about/situation/
英検には年齢制限もないので、どの級でも受けられます。
「でも学生ばかりで大人が受けるのは恥ずかしいんじゃないか・・」と気になる方もいるかと思いますが、
社会人になり英語を勉強し続けている姿勢は学生たちにとってもよい刺激となります。
何も恥ずかしいことはないので、自信満々に受けましょう!
そして、学生の多くは金曜・土曜に開催している準会場(学校や塾など)で受検することが多いため、日曜日の本会場には社会人が集まりやすいです。
それでもどうしても心配な方は、2級以上であれば特に社会人が多くなるので、オススメです。
社会人にも英検をおすすめする理由
学生だけではなく社会人にも英検をおすすめする理由は、「レベル別に級が分かれている」からです。
他の有名なTOEICやTOEFLという英語資格はレベル別に分かれているものではないので、様々なレベルの問題が混ざっています。
自分のレベルに合ったテストを受けることができるのは大きな魅力であり、また、合格したら次のレベルに挑戦する、といったようにステップアップを実感できるのも英語学習のモチベーションとなるでしょう。
3級以上ではライティング・スピーキングのテストもあるため、幅広いスキルを身に着けることができるのも大きな魅力です。
また、2級以上であれば履歴書でアピールすることも可能です。
ビジネスシーンではTOEICを重視する企業が多いですが、TOEICと英検の両方でアピールできればなお有利です。
このように、英検には社会人にとってもメリットが多いといえます。
TOEICより英検の方が良いケース
社会人にとって、転職や昇進に有利になるのは英検よりTOEICです。そのため、転職や昇進などの目的が明確にあるのであれば、TOEICの学習をすることをオススメします。
※TOEICの概要を知りたい方はこちらの記事もオススメです。
ここで社会人にTOEICより英検をオススメするのは以下のようなケースです。
- 趣味で英語学習をしている(したい)/ビジネス目的ではない
⇒日常会話から社会的な題材までカバーしており、徐々にステップアップできる英検がオススメ - TOEICが難しすぎるのでより簡単な資格を勉強したい
⇒TOEICが難しいと感じる方は英検準2級や2級に合格してからTOEICに挑戦することをオススメ - TOEICで目標点を達成したので別の英語資格の勉強をしたい
⇒TOEICで700点以上取れる場合は、英語力の幅を広げるために英検準1級や1級に挑戦することをオススメ
上記のいずれかに当てはまる方は英検を学習することで、英語の勉強のモチベーションアップにつながります。
読む・聞く・書く・話すの4技能を1番手軽に測ることができる試験であるということが英検の魅力です。
社会人は英検何級を受けるべき?
社会人が英検を受けるメリットが分かったところで、一体何級を受けるべきでしょう。
英検は難易度別に8段階のレベルに分かれておりどの級でも受けられますが、簡単すぎる・難しすぎる級はオススメしません。
簡単すぎても難しすぎても自分の英語力向上につながらないためです。
どの級のレベルが自分にとってちょうどよいか、以下の項で見てみましょう。
英検各級のレベル
各級のレベルは以下の表で確認できます。
引用元:https://www.eiken.or.jp/eiken/about/
社会人が注目すべきは2級のレベルです。
「高校卒業程度」とありますが、「就職での活用」マークも2級から付いていますね。
高校卒業というと易しそうに感じる方もいるかもしれませんが、就職でアピールできるほどの難易度です。
簡単には合格できないレベルということがわかります。
また、筆者の場合、高校は英語科に進学したので2級は在学中に合格できましたが、準1級の取得はなかなか苦労し、合格できたのは社会人になってからでした。
また、英会話教室に勤めていた頃も、講師のうち準1級を取得している人数はそれほど多くありませんでした。英会話講師にとっても、「準1級は難しい」という共通認識でした。
英語にまったく自信がない社会人でも英検3級以上がおすすめ
上で紹介した表からも5級、4級レベルは社会人にとって難易度が低いことが分かります。
中学レベルですが、英語を勉強している多くの小学生が受けるのがこの5級、4級で、小学生が目指しやすいレベルです。
そのため社会人であれば、英語に全く自信がない、という方でも3級または準2級の勉強をするのが効率が良いと言えるでしょう。
心配な方は5級・4級の過去問等のテキストを購入し実際に解いて確認してみることをオススメします。6割ほど正解できれば合格できますが、次の級に進むには7割以上は正解できる力を身に着けるとよいでしょう。
TOEICは難しいと感じる社会人は英検準2級~2級がオススメ
「TOEICの問題を解いてみたけど難しくて、もっと基礎力を付けないと・・」と感じる方は準2級~2級の学習がオススメです。
TOEICのスコアに換算すると、準2級はおおよそ430点、2級は550点(990点中)となります。
ちなみに、「準2級プラス」は2025年度からの導入のためTOEICスコアの情報がありません。
準2級と2級の差が大きいために導入された級ですので、2級は難しい・・という方はぜひ受けてみましょう。
TOEICは英検2級レベルが身についてから受けるとちょうど良い難易度だと思います。
「英語学習の目的はTOEIC」という場合でも、英検を活用すれば効率的な学習ができる、かつ資格も取れるので一石二鳥です!
「準2級や2級も学生に囲まれて受けるのがちょっと恥ずかしいな。。」という方は過去問での勉強でもよいでしょう。準1級になると、社会人の受検者がぐっと増えます。
英検準1級&1級は英語上級者の社会人が目指す関門
2級までは高校レベルですが、準1級からは大学入学試験を超える難易度となります。
準1級以上を持っていると、英語のプロが見ても「英語上級者」という判断になります。
2級までは多くの中高生が受検しますが、準1級となると一気に社会人受検者の割合が増えます。
会場でも多くの社会人が受けますので、「社会人が英検を受けるのは恥ずかしい・・」という気持ちは全く持たなくてよい環境となります。
準1級の合格率は15%ほどと言われている難易度の高い試験ですので、ぜひ粘り強く勉強してみてください!
そして1級になると”英語マニア”の域に達しますが、例えば英語のニュースを聞きたい、英字新聞を読みたい、となると1級の学習が役に立つことも多いです。
筆者もいまだチャレンジしたことのない1級ですが、いつかチャレンジしてみたい・・!
社会人の英検対策方法3選
学生と社会人では学習の仕方も変わりますよね。仕事や家事が本業である中でどうにか勉強したいけど、なかなか習慣をつけるのも難しい。
独学でなんとかしたい人、レッスンを受けてしっかり学習習慣を身に着けたい人など、3パターンの対策方法を紹介します。
スマホやタブレットを活用して英検学習
仕事や家事に忙しい社会人はやはりスキマ時間を使って学習できるかどうかが重要です。スマホやタブレットを使って、通勤中や家事のスキマ時間に学習できれば効率的ですね。
英検合格のためのネット教材【旺文社 英検ネットドリル】なら英検対策によく使われるテキスト(過去問や単語帳)をスマホやタブレットで効率的に学習できます。確認テストなどもあり弱点を自動的にまとめてくれるので、このツール1つあれば英検対策のすべてをカバーできるでしょう。
短期集中で結果を出したい人はオンラインレッスン
独学ではなかなか勉強がはかどらない・・という方はやはりレッスンタイプの学習で強制的に学習習慣を作るのがオススメ。
2か月短期集中型の英検一次試験カリキュラム「KIRIHARA Online Academy」なら、2ヶ月集中型のマンツーマンのオンラインレッスンなので、スクールに通う手間なく、短期間で対策ができます。
比較的安価でマンツーマンレッスンを受けられるのも魅力なのでぜひ無料体験してみてください。
アナログの勉強を好む人はやっぱりテキストで
人によってはスマホやタブレットを駆使するオンライン学習に抵抗がある人もいますよね。
そんな人はやはり教材での学習が基本です。
旺文社の過去問&単語帳セットは王道です。
過去問は6回分、単語は1700語(2級の場合)入っているので、この2冊をしっかりやり込めば十分合格できる力が身に着くでしょう。
まとめ
社会人は英検何級を受けるべき?と疑問を持つ方に向けて、各級のレベルや受けるべき級の考え方をまとめました。
転職などに役立つのは2級からですが、しっかりと自分の英語レベルを把握し、レベルに合った級から学習を始めることが重要です。
そして、社会人が英検を受けることは恥ずかしくもなんともありません。
何歳になっても学習を続けること、資格を取ろうとする姿勢は素晴らしいです!
英語学習のモチベーションを保つためにも、レベルアップが実感できる英検はオススメです。
楽しみながら一緒にがんばりましょう!
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